川の水は清らかだ。淵にしゃがみ込み、水に指を差しいれると、身を切るかのような冷たさを感じた。体がふるりと震える。手を差し入れたところから途端に水の流れが変わる。底の石まで見えそうに透明な水を無表情で眺めた。近くでくるくると、葉っぱが水流に飲まれて流されていくのが目に入る。そのまま周辺に目を向けると、紅葉越しに光が差してくる。ところどころに葉っぱの影ができていて、光が揺れるたびに影がちらちらと揺れる。黄色や、赤、橙の葉が、早朝の光を受けて輝いて見えた。まるでステンドグラスのように、秋の色が差し込まれる。光のシャワーに、薄く目を細めた。
深呼吸をすると、清らかな空気が肺を満たしていくのを感じた。ほど近い所に、三メートル程度の小さな滝が流れている。どどど、という水が水面を叩く力強い音を聞く。水しぶきが細かく上がっていた。緋袴の紐をしゅるりとほどき、軽くたたんで近くの岩の上に置く。白衣の姿のまま右足を恐る恐る水の中に入れる。季節は秋が深まるころで、水の中は信じられないくらいに冷たかった。唇を固く結び、左足も水の中に差し込む。そのまま、川の中腹まで足を進める。比較的、水深が深いところで足を止めた。下に目を向けると、川魚が脚の間を目にもとまらぬ速さで通り過ぎるのが見えた。体が小刻みに震えるが、震えを無視して、ゆっくり腰を落としていく。この瞬間が一番辛いと思った。目を固くつぶり、すぐに陸に上がりたくなる気持ちを押し殺す。鎖骨ぎりぎりまでつかるくらいまでいくと、腕を胸のあたりでクロスし、細く息を吐いた。そして軽く目を閉じる。途端に周囲の音が普段より良く聞こえるようになった。川の流れる、こぽこぽという音。滝の流れ落ちる音。木々の間を吹き抜ける、風と鳥のさえずり。
暫くそのまま呼吸に集中していた。――息を吸って、吐く。それだけに、意識を集中する。時折、雑念が浮かんでしまうが、その都度、呼吸に意識を戻していった。だんだん、瞑想状態に入っていくのが感じられる。
どのくらいそうしていただろう。ゆるりと、目を開ける。どこかすがすがしい気持ちだった。最後に小さく息を吐いたとき、近くの藪から、パキッと木を踏み抜くような音がした。
「……誰」
反射的に身を固くしながら、音のしたほうに声を放つ。何者かの気配を感じた。一人か、もしくは二人。心臓がどくどくと脈打つ。水の中で静かに左手で印を結ぶ準備をした。
がさがさと音がして、姿を現した者を目で確認した瞬間、小さく安堵の息を吐く。草むらから遠慮がちに姿を現したのは、良く知った者たちだった。
「……勝手についてきてしまって、ごめんなさい」
水色の髪を高い位置で二つに結い上げた少年が遠慮がちに声を掛けてくる。
「主が一人で馬に乗って出かけるのを見かけて来たんだ」
この人と、と横を見ながら言う。小夜左文字の隣に膝丸が立っていた。相変わらず凛とした立ち姿で、その姿をどこか懐かしいと感じた。付いて来られていたとは、全く気付かなかった。さすが刀剣男士と感心する。
二人は少し離れた場所から、困惑した様子でこちらを見つめていた。何をしているの? と顔に書いてある。
「……今、そちらにいくね」
と、俯きながら二人に言う。ざぶざぶと水をかき分けながら岸に近づく。体が冷たくなっていてうまく動かない。やっとのことで岸につくと、手ごろな石に手を置き、よいしょ、と体を上げた。
立ち上がって、白衣の裾の部分の水気を絞っていると、後ろで焦ったような呼び声が聞こえた。ゆっくりした動きで声のほうを振り向くと、真っ赤な顔をした膝丸が小夜の目を両手で覆っていた。
「主、服が」
と、目を逸らしながら膝丸が言う。自身の体に目を向けると、白衣が体に張り付き、白い下着が浮き上がっていた。肌に透けた下着の線がやけに生々しく目に映った。卑猥、と言う言葉が頭に浮かび、配慮が足りなかったなと申し訳なく感じる。そして、どこか他人事のように自身の姿を眺めた。すらりと伸びた脚。薄くひらたいお腹。明るい色の髪の毛が濡れて筋のように体に張り付いている。水に長い事浸かっていたせいか、全身が魚のお腹のように白かった。
膝丸に、そのまま見ないでね、と声をかけ、白衣を脱ぐ。肌にべたりと張りついていた白衣をはがすと、まるで蛇の脱皮みたいだなと思った。風が肌の上を通り過ぎ、体が震える。体の震えには無視をして、下着の姿のまま、白衣を絞る。ぼたぼたぼた、と水がしたたり落ち、下の岩に水がぶつかる音がした。白衣は川の水をたっぷりと吸い込んでいて、なかなか水気が取れない。絞る場所を変え、何回も同じ動作を繰り返す。
あらかた水気が絞れたようなので、まだ湿った白衣を身にまとい、緋袴を履いた。お腹の前で帯を結び、お待たせと振り返り声を掛ける。膝丸は律義に小夜の目を隠しながら、目を固く瞑り見ないようにしてくれていた。そういう真面目なところは好感が持てる、と思いながら、もういいよと二人に声を掛ける。膝丸はそろそろと瞳を開け、大丈夫だと分かると、小夜の瞳を覆っていた手をどかす。小夜は、眩しそうに目を細めた。そして、ひたとこちらを向く。まっすぐな眼差しで問いかけてきた。
「主は、こんなところで何をしていたの」
木から落ちる影が、来た時より傾いている。差し込む日差しが温かった。時刻は午前十一時頃だろうかと予想する。近くの比較的大きな石の上に腰を下ろした。小夜と膝丸も、適当な切り株と、石にそれぞれ腰を下ろす。
「……今やっていたことは、禊って言うの」
と、目前の紅葉を眺めながら言う。体育すわりのまま冷えた足先を両手でさすった。横から、二人分の視線を感じる。
「話すと、長くなるのだけれど」
それでもいいかと尋ねると、二人ともそろって頷く。その息の合った様子に、小さく微笑んだ。
それは、ちょうど一年前の事。季節は今と同じくらいの紅葉が美しい時期の事だった。いつもと同じように、障子から差し込む朝日で自然に目が覚める。気持ちのよい朝だった。薄く目を開けると、十二帖ほどの和室が目に入る。時計をみると針が朝の五時を指しているところだった。もう少し寝ようと目を瞑りかけたところで、違和感を覚えた。
布団にくるまれたまま左手をぼんやりと眺める。しっかり寝たはずなのに体が疲れていて、全く力が入らなかった。周りを見渡すと、本丸内の空気がどんよりと淀んでいるのを感じた。途方に暮れていると、あたりに煙が薄く沸き起こり、何もない空間からこんのすけが姿を現し――くるりと空中で一回転し、畳に綺麗に着地した。間髪入れずに、大変です、とこちらに走ってくる。それを見ながら緩く上体を起こした。管狐の慌てた様子に、ざわつく胸を押さえながら目を向けた。こんのすけは、前足をたし、と私の太ももに乗せ早口で言った。
「審神者様の霊力が枯渇しています」
目の前が、暗くなった気がした。
本当に唐突だった。前日まで何の異常も無かったのに、朝起きたら霊力が無くなってしまっていた。元々、霊力は高いと評価されていて、政府の人からも目をかけてもらっていた。逆に、他の結界や術、刀の扱いなどは全くダメで、霊力の高さしか取り柄がなかったから、現実を実感するたびに絶望した。
手入れや鍛刀ができないので、しばらくは演練ばかりに参加していた。刀たちからは不満を言われたが、背を小さくすることしかできなかった。演練から帰る際、化粧室に行った帰り、とぼとぼと長い廊下を歩いていると、担当者の声が聞こえてきた。その会話の中に自分の名が聞こえて、ぴたりと足が止まる。
「……霊力が高いからあいつの担当になったのに、とんだ期待外れだった」
はぁ、と良く見知った声がぼやく。それに対して、災難だったなと同僚らしき男が答えていた。
「戦績も全然だめだし。なんか見ていてイライラするんだよなぁ」
と、心底嫌そうに言い放つ。心臓がどんどん冷たくなっていくのを感じる。
「力が無いんだったら、あいつはもう用なしだな。あーあ、早く審神者辞めてくんないかなぁ」
俺の出世のためにも、と続けながら、声が通り過ぎていく。まだなにか続けているようだったが、ほとんど耳に入ってこなかった。話し声が聞こえなくなっても、足が震えてその場から動けなかった。
気づいたら演練場から遠く離れた場所に来ていた。川の橋脚の影に小さくうずくまる。頬に伝う涙が、後から後からあふれて止まらない。口から嗚咽が漏れる。もうこのまま消えてしまいたいと思った。
どのくらいそうしていたのだろう。涙も止まり、しゃくり声しか出なくなったころ、誰かが肩に手を置いてきた。突然のことに体が跳ねる。勢い良く振り向くと、若い女性が心配そうな表情でこちらを見ていた。黒い大きな目が、ひらりと瞬く。夜のように深く、黒い瞳だった。目の上ギリギリで切りそろえられた前髪が目の大きさを際立たせていた。白いつるりとした陶器のような肌が内側から発光するように輝いている。その白い肌の上を、胸あたりまで、真っ直ぐの黒髪がさらりと流れていた。瞳と同じ色の艶やかな漆黒の色だった。絹糸のような髪が風に揺れる。思わず見ほれそうになるほど美しい女の人だった。そして驚いたのは――その美しさだけでなく、にじみ出る霊力が、今まで会ったどの審神者よりも桁違いに高いことだった。
途端に恥ずかしくなり、急いで立ち上がる。女性もそれに合わせて、静かに立ち上がった。大丈夫かと彼女の瞳が問いかけている。
「……変なところを見せてしまって、すみません」
急いで作り笑顔を顔に張り付け、言う。それに対して、女性は大きな瞳でまっすぐ見つめる。
「……あなた」
「用事を思い出したので、失礼します」
と、相手が何か言いかけたのに気付かないふりをして、足早に逃げ去った。残された女性は、遠ざかる背中を静かに見つめていた。
本丸の執務室で管狐と向かい合う。室内は重苦しい空気で満たされていた。
「一か月後まで霊力が戻らない場合、本丸は別の審神者に譲渡されます」
と、こんのすけが下を向きながら告げる。その言葉を認識した瞬間、足元が崩れ落ちるような錯覚に陥った。どうして、と小さく声が漏れる。その様子をこんのすけは痛ましいものを見るような目で見つめていた。
それから、ありとあらゆる方法を試した。精進料理を食べたり、瞑想をしたり、気の流れがいい所に身を置いたりもした。しかしどれもまるで効果が無かった。政府の病院に行っても原因不明と言われ、石切丸にすら、僕にはどうすることもできないと匙を投げられる始末だった。完全に策が尽きて、途方に暮れてしまった。
ある朝、半分諦めた心地になりながら、本丸から離れた裏山の川で禊をしていた。禊は、この数週間でほとんど習慣のようになってしまっていた。いつもどおり身を清めて、そろそろ戻ろうと顔を上げたとき、明るく伸びやかな声が聞こえた。
「あ、いたいた」
がさがさと草をかき分けながら出てきたのは、いつかに橋の下で見た女性だった。突然のことに驚いてしまう。警戒して身を固くしていると、女性は歩きながら緋袴をするりと脱いで、一切の躊躇なく川に入ってきた。ざぶざぶと水をかき分けて近づいてくる。その様子を、呆然と見つめた。
「……困っているのでしょう」
と、目の前まで近づいてきた女性が言う。黒い瞳の中で、星のように光がきらめいていた。予想外のことに固まりながら小さく頷く。女性は小さく笑いながら、私の背のほうに回り、おもむろに左手で肩甲骨の間に触れた。その瞬間、ドン、と心臓を内側から押されたような衝撃を感じた。びっくりして、勢いよく後ろを振り返る。笑顔のまま、確認してみてと女性が言う。その言葉に、左手を見た。大きく目を見開く。
「……信じられない」
霊力が戻っていた。左手を茫然と見つめる。こんこんと湧き出る泉のように力があふれて来ていた。周りの空気がどんどん浄化されていくのを感じる。しばらく信じられないものを見るように手のひらを見つめていたが、はっとし、慌てて目の前の女性にお礼を言う。彼女は、いいのよ、とほほ笑んだ。
「少し、話をしない?」
と、対岸を顎でしゃくりながら女性が言う。岸に目を向けると、こちらに背を向けて、彼女の刀剣男士がせっせと火を起こしているのが見えた。
ぱちぱちと爆ぜる火をはさんで、女性と向かい合う。
「あなたの霊力は枯渇していたわけじゃなかったの」
むしろ逆かな、とそこら辺にある小枝を、ぽいと火に投げ入れながら女性が続ける。
「水道管って、水の勢いが激しすぎると壊れてしまうでしょ。あれと同じで、あまりに大きい霊力から体を守ろうとして、防衛反応が生まれた結果、霊力が一時的に閉ざされていたってわけ」
と、淡々と説明してくれる。いつかニュースで見た、マンホールから水柱が勢いよく沸き上がる様子が頭に浮かんだ。
「私は、ただそれを正常に戻しただけ」
と、何でもないような風に続ける。おもむろに巫女服の袂から何かを取り出し、これを、と差し出してくる。両手で受け取ると、ほのかに温かさを感じた。手の中に視線を向ける。それは小さな勾玉だった。ふっくらと丸く、コロンとした形をしている。日の光に透かして見ると、中でわずかに炎のようなものが揺らめいているのが見えた。
「それを肌身離さずつけていて」
それ、私が作ったんだ、と少しはにかみながら言葉を続ける。
「それは、多すぎる霊力を受け止めてくれるように作ったの。制御材みたいなものと思ってくれたらいい」
お礼を言いながら、さっそく首にかけた。途端に、あたりに漏れていた霊力が、蛇口の水を緩めるみたいに穏やかになるのを感じた。それを見て女性が満足げに頷く。感激に胸が詰まりながら、何かお礼がしたいと伝えた。しばし思案した後に彼女は、じゃぁ、と口を開く。
「あなたの、名前を教えて」
通り名のほうね、と彼女は続ける。昔、政府の担当者から与えられた名前を思い出しながら、ポツリと口にする。
「……白椿」
その言葉を聞いて向かいの女性が目を見開く。そして、ふわりと笑った。「良い名前ね」と呟く。
二人で火をしばらく見つめながら、お互いの本丸の事を話した。この人とは気が合うなと感じた。そして、向こうもそう思ってくれていたら嬉しい、とも。気づけば焚火が小さくなっていた。ずいぶん時間が経っていたようだ。少し名残惜しく感じつつ、「そろそろ帰りましょう」と声を掛ける。その言葉に彼女は小さく頷き、立ち上がりながら、そういえばと言葉を掛ける。
「私の名前も、椿、って言うの」
本当の名前のほうね、と笑いながら女性が言った。
一通り話し終えて、二振りのほうを向く。椿のことは、ぼかして話した。本人からあまり自分の事は言うなと言われていたのだ。
「あなたに、そんなことがあったなんて、知らなかった」
と、俯きながら小夜が呟く。その言葉に小さく頷いた。このことを知っているのは、こんのすけと、加州と光忠の三人だけだった。今回で五人に増えてしまったなぁ、と少し後悔の気持ちが胸に広がる。あまり自分の過去は知られたくなかった。
「このことは、誰にも言わないでね。私の復讐のためにも」
と、目の前の空色の髪をした短刀に言う。短刀は復讐の二文字に目の色を変える。
「実は、霊力が高いこと、政府には報告していないんだ。これで押さえているから」
と、胸元に揺らめく緋色の勾玉を見せながら言う。あの日、偶然耳に入ってしまった言葉が心に棘のように残っていた。それを聞いて、「しかし」と膝丸が口を開いた。
「政府は主の事を、今でも好き勝手に言っているのではないか」
と、苦々しげに呟く。自分の主を卑下されるのはたまらない、と言葉を続ける。それに対して私は、言わせておけばいいと首を振った。実はあの日から担当者は変わっていなかった。だから、政府に呼び出されるたびに、ちくちくと嫌味を言われる。
「虫けらみたいに見下している相手が、実は力があったって知ったら、あいつどんな顔をするかな……ってちょっとだけ思うの」
自分と同じくらいの年の、担当のへらへらとした顔を思い出しながら呟く。だから、と言葉を続ける。
「ネタ晴らしする日まで、いっぱい戦って戦績を収めて、政府に復讐しようね」
と、小夜の頭を撫でながら言う。彼は嬉しそうに目を細めていた。
「あなたの復讐、僕が叶えてあげる」
と、小夜が芯の入った力強い目で答えた。それに笑顔で頷く。さて、お話は終わり、と言いながらおもむろに立ち上がる。二人も慌ててそれに習った。
馬を繋いでいるところまで三人で歩く。山道は舗装されていなくて、とても歩きにくかった。途中、枝に足を取られてしまって小さくよろめく。横から間髪入れずに手が伸びてきて、体を支えられた。視線を向けると、無表情の膝丸が目に入る。小さくお礼を言うと、構わないと返され、そのまま手を引いて歩いてくれた。
がさがさ、さくさく、と枯れ葉を踏み抜く音が耳に響く。二十分ほど歩いていると、栗色の馬と、白い馬が行儀よく主人を待っているのが見えた。白いほうの馬に跨り、いいことを思いついた、と後ろを振り返る。
「本丸まで、どっちが早く着くか勝負しない?」
少し愉快な気持ちになりながら声を掛けた。二人はその誘いに目を丸くしている。すぐに、受けて立つと瞳に闘士の炎を燃やした。そして、おもむろに膝丸が口を開く。
「……では、勝ったほうが、負けたほうの言うことを聞くというのはどうだ」
ただ勝負するのではつまらないだろう、と続ける。その言葉に、少し思案しながら、了承する。二人の瞳が途端に輝くのが目に入った。それに対して、「私負けないからね」と声を掛ける。
掛け声と同時に、馬のお腹を勢いよく足で蹴って合図をする。弾かれたように馬が駆けだしていった。前へ前へとぐんぐん走る。もっともっと早く、と心の中で呟く。怖いくらいの速度で、景色がどんどん後ろに流れていった。耳元でごおごおと音が鳴り、高揚感が胸を満たした。後ろのほうで少し焦ったような声が聞こえたが、構わずに走り続ける。ひたすらに、一本道を駆けていった。白い鬣が、振動に合わせて揺れるのを目の端でとらえる。――何も考えずに、白い馬と一体になり風の中を切り裂いて走る。必死でついて来ようとする者には目もくれずに、振り切りながら疾走する馬と、自分自身がどこか重なったように思えた。