目を閉じれば柔らかな暗闇 - 2/2

昔にあった出来事を昨日のことのように思い出せるのは、素晴らしいことでもあり、同時に残酷なことでもある。物である刀たちは取り分け記憶力が良く、かけられた言葉は決して忘れない。―いつ、誰に、何と言われたか。どんなものを食べたか。そして、敵をどれくらい葬ったか。
なんの変哲もない冬の朝。変わりがあるとすれば気温がさらに下がったことぐらいで、流れる空気も同じものだった。朝餉のあと、近侍の加州清光が主の割り振った役割を皆に伝える。が、彼の表情からいつもと違う緊張を感じた。引き絞った口元がひらかれる。
主が三ヶ月程度、本丸を留守にすると急に知らされ、大広間には激震が走った。加州清光も困惑しているみたいで、白い紙を握る手が細かく震えている。
「いつから」
「わかんない。でも近日中だって。任務でいったん他の本丸に行くけど、期間が終わったら戻るみたい。その間は政府から別のこんのすけが来るらしいよ」
加州はいつも朝礼のときだけは淡々と敬語で喋るのに、その日はすっかり素に戻っていた。
しばらく戦いは中止。冬休みだと思って各々のんびり過ごしてください、と、抑揚のない声で手紙を読みあげる。目が死んでいた。主は最も信頼しているはずの近侍にも、深く内容を伝えていないらしい。
室内はお葬式のような空気になった。急な連絡と、その内容の不穏さに、皆の瞳に不安の色が浮かぶ。同じ疑惑が浮かんでいる。だがそれを口にしたら本当になってしまいそうで、また何か烙印のようなものが押されていまいそうで、全員、貝のように口を閉ざしていた。
「このまま、辞めちゃうのかな」
沈黙やこみあげてくる感情に耐え切れずに、誰かがぼそっと呟いた。あまりに素直な言葉は心に深く突き刺さった。ぴりっと空気が震え、ぐんぐんと不安が膨らむ。短刀にいたっては我慢できずに泣き出す者もいた。
「終わりだ。僕たち捨てられるんだ」
ついに堪えきれなくなり、決定的なひとことを誰かが告げる。膨らんだ風船が弾けるように方々から声があがった。
「とうとう嫌になったか」
「前から無責任なところがあると思っていたんだ」
ぶんぶんと蜂が唸るような喧騒に歌仙は眉をよせる。少なからずたまっていた不満が爆発する瞬間が、この本丸ではまれにあった。
すでに刀の数は増えていて、それが一斉にすきなことを話すのでもはや何を言っているのかわからない。騒がしい音の洪水の中で、歌仙は内心で頭を抱える。客観的にみても今の状態はあまり良いとはいえない。みんなそれはわかっていた。彼女のような運営方法は、信頼関係が築けているからこそ成立する。それはお互いに歩み寄り、日々の関わりから生まれるもので、主はいっさいを放棄していた。古くから居る者は、主の人となりが分かるけれど、新しく来た者は当然のように性格を知らない。
「これはまずいな」
のんびりと鶯丸が言った。視線は庭に向いているが、全身を耳にしていることが分かる。最初は小さかった不満や非難の声が、段々と大きくなってきた。ときどき、悪口のようなものも聞こえる。
誰かが、――他の審神者だったら、と言い放ったとき、廊下からバシンと激しい音が響いた。あまりの爆音に驚いて、その場にいた全員が音のしたほうを向くと、勢いよく開けられた障子が反動で少しだけ跳ねていた。
外の光を背にして、障子の桟をつかんだまま、やや前かがみになり息を整えている男の姿が浮きあがる。肩が大きくゆれるたびに、床につくのではというほどに長い髪がゆれている。
顔をあげ、慌てて入ってきたのは和泉守兼定だった。どかどかと大股で部屋の中心に向かう。
「わりぃ。寝坊した」
「もう、兼さんったら。静かに閉めたらいいのに」
彼の行動により、一時的に場が鎮まり、みんなの目がなんとなく男に集中した。しかしとうの本人は、まわりの視線などどこ吹く風で、最初からいましたとばかりに仲間の隣で腕を組む。
「なんだよ。見せもんじゃねぇぞ」
威嚇するように睨みつける男をよそに、誰かがすっと手をあげる。今剣だった。
「だれがともをしますか? まさか、ひとりでいくわけではないですよね」
「あー、ごめん言い忘れてた。まだ一緒に行く人は考え中だけど、決まったら直接相談に行きます、だって」
「俺たちの意見は無視か」
「そういうんじゃなくて。あぁもう。ややこしいな。ちゃんと拒否権はあるよ。主ってほら、あんまり執着しないし。本人が嫌がったらすぐに別の人に頼むから、嫌だったらその場で断ってね」
違う。そういう意味じゃない。まるで逆なのだ。選ばれたい。求められたい。こういうとき、物としての本能が身を内側から焦がすのに、主はちっとも気付きやしない。
「じゃあ、そういうことだから。みんなよろしく」
これ以上場が拗れたら大変だと、加州は手を叩いて強制的に話を終わらせた。釈然としないまま男たちはしぶしぶと大広間をあとにする。自然と残ったのは初期からいる者たちで、お互いに目を合わせると、急な展開に苦笑いを浮かべた。
「あー疲れた。今日はもうお終いでいいかもしれない」
加州が肩を回しながらだるそうに言うので、笑い声があがった。場が和やかな空気につつまれる。しかしそんななか、燭台切がふと真顔になった。
「僕と歌仙君には、きっと声はかからないだろうね」
「あぁ。おそらく」
歌仙はなんとなく刀に手を置きながら頷いた。二人は厨番になっているので、供に選ばれる可能性はほとんどない。
「主君には驚かされることが多いですが、今回はとりわけ動揺してしまいました」
少年が静かに告げる。声に不安が混じっていた。
みんな怖いのだ。捨てられる、の五文字が頭の中でぐるぐると回っている。
「俺はもう行く」
大倶利伽羅が背を向け、廊下へと歩いていった。彼の中では折り合いがついたらしい。
「待って。今回のこと、どう思う?」
とっさに出た燭台切の問いに、男は律儀に足を止める。みんななんとなく息をつめて、どんな返事がくるのか待っていた。
大倶利伽羅は、横目で睨みつけるように全員に視線を送る。
「どうもこうもしない。主の判断に従う。たとえそれが最悪のものであっても」
もう用はないとばかりにいなくなってしまう。残された者は顔を見合わせた。
「まいっちゃうな。格好良いよ、伽羅ちゃんは」
光忠が笑いながら言った。そこで解散の流れとなり、残った者も彼のあとに続いた。

翌日、日が沈むすこし前に、風呂場までの廊下を歩いていた。足取りは重い。なぜかというと、今から大浴場の掃除をするからだ。大きすぎる浴室を思い浮かべるとため息がでる。なぜ刀に掃除や馬当番をさせるのだと、内番をする段階になると毎度のことのように考え、同時に主の言葉を思いだす。
彼女は雑用を嫌がり、不満を口にする男たちに不思議そうな目を向け、
「自分が生活している場所を、自分たちで掃除するのは当然でしょう?」
と、言い放ったのだ。
それは一理あるし、仕方がないことなのだが、戦場で血を浴びて、少なからず疲労していた体をなんとか整えた次の日に、冷たく指示をされると、どうしても閉口してしまう。労いのひとことでもあれば違うのにと、誰かがもらしていた。主は忙しく、連絡係はもっぱら加州清光がおこなっている。
長く生活を続けていると、それは彼女の甘えなのだと薄々分かってしまうのだ。顔を見せるくらい五分もあれば足りる。めずらしく本丸に来たかと思えば、もぐらのように執務室に引きこもる。そんな態度を非難する刀は少なくない。
もう主はこのままかもしれない。本丸を運営していく中で、色々と乗り越えてきたけれど、離れていた距離はほんの少し縮まったくらいで、時間が経つと元の状態に戻りかけていた。歌仙はすでに諦めている。
ため息をつきながら風呂場の暖簾をくぐると、檜の香りがたった。真っ直ぐに脱衣所に向かい、壁際にある掃除用具を取りに行こうとしたとき、人影が目に入った。
誰かいる。掃除の看板をかけていたのにと、辟易しながら声をかけた。
「表に掃除中と書いていただろう」
びくりと肩が震えて動きがとまった。洗面台に向かい合うようにして座っているため背中しかみえない。ひどく俯いている。黒い髪が白いシャツのうえで川のように流れていた。線がやけに細い。こんな人いただろうか。思い返したが、記憶の誰とも合致しない。
「誰だ」
見慣れない姿に無意識で腰のあたりをさぐる。が、部屋に本体を置いてきたことに気づいた。仕方がないと拳を握ったとき、細い声が耳に届いた。
「わたし、です」
「え」
懐かしい声だった。主人の声に対してそう思ってしまうのは少しばかり情けないが、確かにそう感じた。ゆっくりと近づくと、鏡越しに目があい、しかしすぐに逃げるようにそらされる。
「え。きみ。これ、どうした」
驚いてしまったのは、栗色だった女の髪が塗りつぶすように黒く染まっていたからだ。暗くなっただけで一気に印象が変わる、と感心しながらまじまじと観察する。木の匂いにまじって鼻を刺すような刺激臭がしたが、これのせいかと、女の手元にあった染材を見て納得した。
どうして髪を染めたのかという問いには答えずに、主は作業を再開した。髪をまとめてクリップで止めようとするが、はじからぱらぱらとこぼれていく。再び視線があったタイミングで、空いている丸椅子に視線を落とした。座ってもいいかと目でたずねれば、彼女は無言で頷いてくれた。
「言いにくいんだけど、根本が全然染まっていないよ」
ここだと、自分の首筋を指でさし教えてやる。襟足の一部分が明るいままだった。
「知ってる。いまなおすとこ」
横顔が赤い。自分で染めようとしたのだろう。足元にある小さなゴミ箱に突っ込まれた汚れたビニール袋を眺める。いつの日か、主に料理を任せたことがある。たしか酢の物を作ろうとして、きゅうりの千切りを頼んだのに、出来上がったのはなぜか下がきれいに繋がったものだった。はじをつまんで困ったように笑う主と、つながったままのきゅうりを目にし、厨にいた全員が腹の底から笑った。
そう、とんでもなく不器用なのだ、この子は。
「美容室、空いてなかったから……って、なに笑ってるの」
きゅうりに連動して、そういえばたくあんもそうなっていたな、と思い出してしまい、笑いを堪えていると、主は声を一段低くした。
慌てて真面目な顔を作る。
「ごめんごめん。ちょっと、かしてごらん」
「大丈夫。ひとりでできる」
「今さら遠慮なんてしなくていい。道具を借りるよ」
とりあえずそばにあった道具入れに手を伸ばし、中身を確認しようとすると、主は慌てて黒い箱を渡してきた。中には薄い手袋が入っている。
「これ使って。直接さわると手が荒れるから」
一度やったことがあるかのような言い方だったが、深く追求しないでおいた。手袋をはめながら目を向けると、主はちょうど髪を括っているところだった。髪を高い位置でひとつにまとめ、毛先を丸めて結び目におしこんでいる。
いつもは隠れているうなじが全開になっている。白い皮膚のした、首の横に青くて太い血管がうっすらと透けていて、無意識に喉の奥が鳴った。なんだか見てはいけないものを見てしまったような気がした。
「一応聞くけど。僕がやってしまっても良いのかな」
「いいよ」
今更になって、出過ぎた真似をしているのではと恐縮したけれど、そうでもないみたいだ。ほっとしながら、白いヘラで粘性のある液体をすくう。薄い紫色をしていた。
「じゃあ、塗るよ」
最初のときだけ主の体が小さくはねた。冷たかったのかもしれない。根元の明るくなっているところへ丁寧にぬる。どちらも無言だった。さりげなく確認すると、女は視線を床に落としている。本当は頼りたくなかったのかもしれない。捕まえられた猫みたいに体をかたくしていた。
「そんなに、信用できないかい」
なるべく重くならないように声をかける。それは染められもしないのに自分でやろうとしている今回のこともそうだし、本丸を留守にする件もそうだ。直接伝えてこなかったのは彼女が恐れているからで、他の男だったら問いただすだろう。でも、もう性格を知っているので、そんなことはしない。
染まっていない部分は襟足の一箇所だけだったから、ものの五分で作業は終わった。手袋を外し、裏返しにして捨てる。
「じゃあ。僕は三十分後にまた来るから。掃除当番だからね」
「ごめん、邪魔しちゃったね」
曖昧に笑って歌仙は立ちあがる。外にでようとしたとき、後ろから声をかけられた。
「私が髪を染めていたこと、秘密にしていて」
「分かっているよ。はなからそのつもりだ」
主はあきらかに安堵した顔を見せる。
歌仙は廊下に出て、部屋に向かいながら考えていた。
出発の日が分かってしまった。
主は明日、いなくなるのだ、と。

午前四時、どうしても眠れなくて、布団から体を起こした。外はまだ暗い。冬の冷気が体をさすようだった。
音を立てないように立ちあがり、服を着替える。自然と戦装束を選んだ。特に無意識だったけれど、見送りの気持ちが強かったのかもしれない。戦場にいくわけではないから、防具はつけなかった。
吐く息が白く染まる。冷たい空気を肺一杯に吸い込むと、ぼんやりとしていた頭が一気に冴えた。暗い廊下をなるべく音を立てないようにして進む。
玄関につき靴箱を確認したと同時に息を呑んだ。主の靴がない。やっぱり今日だったのか。慌てて靴をはき外に出た。雪は降っていない。空気は乾いていた。
まっすぐに門のほうへ向かう。まさか馬で行くわけではないだろう。その予想はあたった。大きな杉の木を越えたあたりで人の話し声が耳に入った。ますます足音をころし、影に隠れて伺い見ると、遠くに女の後ろ姿があった。朱色の鳥居の前で静かに立っている。 足元に視線を落とすと、ふわふわとした尻尾がゆれた。こんのすけだ。いくつか言葉をかわし、軽く肩をゆする。笑っているのだ。
供はだれにするんですか――今剣の言葉を思い出し、あたりを見渡したが、それらしい男の姿はなかった。困惑のまま視線を戻す。女が背負っている細長い袋に気がついた。
そのとき、がくっと体が後ろに引っ張られ、視界が反転した。よろけるようにして後退する。なんだ無礼者、と叫ぼうとした口を何者かの手が塞いだ。腰の刀に手をかけたとき、耳元で声が響く。
「馬鹿。あんなとこに突っ立ってたら、すぐにバレるよ。気配も完全に消して。主ってぼんやりしているように見えて、すっごく勘が強いんだからね?」
抑えた声で、絶対にばれるなと念を押され、うんうんと頷いた。そこでやっと手をはなされる。後ろを振り向くと赤い目がぱちりと瞬いた。
「すまない」
「しっ。行っちゃうよ!」
弾かれたように顔をあげる。女の足元が光っていた。肩にかついだ刀袋の紐をしっかりと握ると、足元にいたこんのすけが、野生を思わせる動きで高く跳躍した。
そこからは一瞬で、二人の姿はかき消えた。埃のように散る光の粒が闇にとけるのを完全に見届けたあと、のそのそと藪から抜け出す。強引に引っ張られたので袖が少し破れていた。眉間に僅かに皺がよってしまったが、致し方がないとも思う。
「なあんだ。俺だけ気づいてるのかなーって思ってたのに。けっこういるじゃん」
確かに、目を凝らすと複数の人影があった。
「ふん。俺を選ばないとは、失望した」
のっそりと藪から這い出てきて男が言った。歌仙は驚いてしまう。全く気配がしなかったからだ。
「ずいぶんとお行儀が良かったじゃないか。空気を読んで偉いな」
みんなの視線を一身にあびて、大包平の次に出てきた鶯丸が瞳を瞬かせる。気まずそうに地面に視線を落とした。
「別に寝ていても良かったんだが。大包平を追ってきたらここへついたんだ」
「あっそ。てかこれで全員?」
加州がまわりを見渡すと、木の上から何か黒い塊が落ちてくる。猫のような身軽さで着地すると、ゆっくりと起きあがった。
「簡単な護身術は教えたけどよ。大丈夫なのか。襲われでもしたら身なんて防げないだろ。よりによって、なんで彼奴を選んだんだ。一番駄目だろうが」
男が頭の後ろで手を組んで鳥居を見つめる。沈黙が落ちた。刀袋に包まれていたが、中に誰がいるのか、全員が知ってしまった。
「いざってときに、見捨てるんじゃないか」
「それはない。絶対に」
硬質な声が響いた。膝丸だった。主の消えていったほうを見つめている。同田貫は不服そうに鼻を鳴らす。目をギラギラさせて男を睨んでいた。
「じゃあ、なんだ。なんかあったらお前が責任とんのかよ」
バキ、とかたい音が響く。僕が踏みぬいた枝が折れて、足元で鳴る音だ。激しい音に驚いて全員の視線が集中するが、それにはかまわずに一歩踏み込んだ。
「約束を違える男ではないよ。他でもない僕がそう評価しているんだ。彼が選ばれたことを、本当に光栄に思う」
うえをみると、空が薄ら青くなっていた。夜明けが近い。それぞれが空を見つめて想いを巡らせていると、ガシャガシャとした足音が近づいてきた。長い影が地面に落ちる。
「はぁ、嘘だろ。間に合わなかったのか?」
「遅すぎ。もうとっくに行ったよ」
膝に手をついて息を整えている御手杵の背に加州は手を置く。うゔぇ、という何とも情けないうめき声に、いままでの空気が嘘みたいに軽くなった。やっと息を整えた男が、誰もいない門を見つめる。
「腹が減ったら帰ってくるかなぁ」
「犬じゃないんだから」
初めて笑い声があがった。口元に手をあてながら光忠が続ける。
「うん。いつ帰ってきてもいいように、美味しいご飯を作って待っていよう」
同意を求めるような視線に、心から頷く。
「それがいい」
いつのまにか夜はあけていて、山の向こうから太陽が顔を出すところだった。世界が光の色に塗り替えられる。
加州清光が欠伸をしながら、「帰ろっか」と呟いた。
また明日から、変わらない日々が始まる。本丸に帰る途中、歌仙はもう一度だけ振り返る。

目をとじると記憶が思い出される。初めて呼ばれたとき。夏の庭と蝉しぐれ。一緒に橋のたもとで歌をよんだこと。
だけど、一番心に深く刻まれているのは、手入れをしてくれたときのことだった。途中からほとんど眠っているような状態だったから、記憶はぼんやりとしている。でも感覚として残っていた。目をとじればいつでも思い出せる。穏やかな雨の音と、優しい手のひらとぬくもりを。

主が戻るのは三か月後。
そのころには長い冬が終わり、春を知らせる桜が咲き誇っていることだろう。